息子 0歳
赤ちゃんは形のはっきりしているものに注目するらしい。0歳前半向けの絵本ははっきりした丸と三角と四角を組み合わせたものが主流のようだ。
そんなわけでシンプルな丸を組み合わせたアンパンマンの顔は赤ちゃん受けするのだとか。うちの息子もアンパンマンの描かれたガラガラを見つめてゴキゲンだ。
まだアニメを見てストーリーを理解することはできないだろうけども、ひとまず主題歌をiPadで流す。「アンパンマンのマーチ」。「♪愛と勇気だけが友達さ」という歌詞にはアンパンマンって意外と孤独なの?と突っ込んだ人も多いのでは。
歌い出しから「♪そうだうれしいんだ生きるよろこび たとえ胸の傷がいたんでも」。既に不穏な空気はあるが、これをフルコーラスで聞いていくと、(アニメでは恐らく流れない)ラストのサビ前にさらなる衝撃が。
♪ 時ははやく過ぎる
光る星は消える
だから君はいくんだほほえんで
なんだこれ。
意味を取るとつまり、
人生なんてあっという間
生きているものはみんな死ぬ
だから、穏やかにほほ笑んで生きていこう
ってことだろう。
シンプルでどうしようもない真理を詩的に提示して、それを受け入れて生きようと伝える。この歌詞にグッサリと刺されるのは子どもじゃなくて子育て世代でしょ。いやもっと上の世代かもしれない。
息子よ、この歌詞の意味がわかってくるには30年はかかるぞ。