息子 0歳
保活は戦争だ。
妻は育休が開けたら働くつもりで、保育園探しを始めた。1歳から預けたいが、住んでいるのは保育園入園大激戦区で、待機児童も増加中。
ひとまず自治体から発表されている数字を集めてみると、前年の入園枠と2年前の年の申込者数が分かった。正確な数字は出ないが、だいたいどれぐらいの確率で入園できるのか雰囲気はつかめそうだ。
ためしにうちから徒歩3分の保育園の倍率を出してみた。
入園枠=2
申込者数=70
倍率=35倍
入れるか!
なるほどこれは戦争だ。ひとまず市のパンフレットを見て、自宅から通えそうな園を絞り込む。その中から、長めに預かってもらえる園、就学前まで通える園など希望を満たすものをピックアップ。10園ぐらいはありそうだ。
お、思ったよりあるじゃないか。同様に一つ一つ、過去の入園枠と申込者数をチェック。
最低でも3~4倍。10倍を超えるところもざら。
最近は「わざと保育園に落ちて育休手当延長」を狙っている人もいるらしいので、実際の倍率はもう少し低いかもしれないが、難関大学に入るより難しいんじゃないか。
ただし情報を集めると傾向は見えてきた。これを基に死なない戦いをしなければ。
・アクセスが良くないところほど倍率は下がる
駅周辺の人気ぶりが尋常じゃない。みんな仕事帰りに駅から保育園に寄って帰りたいんだろう。もちろん自分たちもそうしたいけれども、多少駅から離れたところを書いておいたほうが入れる確率は上がりそうだ。
・2歳までの小規模保育も選択肢に
小規模保育園は5歳まで通える認可保育園に比べるとやはり倍率は低い。本来なら就学前まで同じところに通うのが一番楽だと思うけど、一旦2歳までの枠を確保しておくのも有力。3歳からまた転園先を探すとか、何なら空いている保育園の近くに引っ越すまである。
結局不便に耐えるという前提で、保険をかけて10カ所ぐらいは希望園を書くことになりそうだ。
それにしても少子化が進行しているはずの日本でこの狭き門はなぜなのか。妻が言う。「こんなの少子化進むに決まってる。この状況で子供を産んだ女性も働けってどういうこと? 働くから預けられる保育園作ってよ」
8年前に話題になったこの過激なブログと言っていることは同じじゃないか。
結局これが今でも働く母親の実感だなんて。8年間、この国は進歩していないのか。ともかく来年「日本◯ね!」と言う状況にならないために戦略を練り続ける。